203. エンゲージメントサーベイを舐めるな
Jan 16, 2026
「軍隊組織のエンゲージメントサーベイのスコアは、ビジネス組織より遥かに高い」と、元英国海兵隊将校ダミアン・マッキニーは言う。
軍隊のサーベイの歴史は古く、第二次世界大戦直後から約80年続いている。1990年代から本格導入が始まったビジネス界と比較して倍以上だ。軍隊ではいち早く、モラル、結束、信頼などの定量化の必要性に迫られたからだ。
軍隊のスコアが特に高いのは、 ①パーパスの理解、②任務(=ミッション)の意味付け、③仲間への信頼で、逆に④待遇についてはビジネス組織より低い。軍トップと将校が、①国を守るというパーパスに誇りを持たせ、②目の前のミッションの重要性を説明する事で、③兵士同士が互いに命を預けて戦う文化を作ってきたのだ。
ビジネス界でも、④待遇の改善だけで社員のモティベーションアップを図るのではなく、①パーパスと②ミッションがエンゲージメントスコアを押し上げる。エンゲージメントスコアの高い組織は中期的に高いパフォーマンスを発揮する。
軍隊が80年かけて証明してきたのは、「持続的なエンゲージメントは『待遇』ではなく、『パーパスとミッションの腹落ち』で生まれる」という本質だ。
※エンゲージメント:関与・愛着・結束・献身などの総称。日本語1語では意味を取り切れない